去年の
基準としては買ったことで何か生活が変わったり、意識が変わったなどポジティブな方向で変わったことがあればよかったものとしている。 ベストバイ系エントリーはその年の振り返りになるのと、どういう指向性があったのか分かるので定期的にやっていきたい。
Neo65 Core Plus

Neo65 Cuはバジェットキーボードに求められる基準を完全に一段階上げてしまったけど、Neo65 Core Plus は更に驚いた。 ベースプライス$105 で Copper base にプレミアムキーボードクラスのビルドクオリティを備えている。 誰かに 1 台カスタムキーボードを勧めるならもうこれでよくない?というような雰囲気もありカスタムキーボードの適正価格に対する意識を変えてしまった。
サイドプロファイルやボトムプロファイルの細かい作り込みはベース$300 のプレミアム/準プレミアムクラスのキーボードに敵わないものの、得られるキーボード体験自体はプレミアムキーボードで得られるものとほぼ同じといってもいい。 ただこのように言うと、いわゆるコストパフォーマンスのバジェット系の延長かと思われるけどそれもこのキーボードを表すのに適当じゃない気がしている。
どちらかというとまず出来るだけ良いものを作ってそこから本質的には不要な箇所だけを削り出したらこうなった、というようなシンプルさから来る美学的なものがあり、バジェットという文脈の延長には存在しない雰囲気がある。
Ugreen DXP4800Plus

NAS を初めて導入した 以下導入記事:
数カ月経つが今のところ問題なく安定稼働している。ただ一度メモリを互換性リストにない製品にリプレースしたら 1 ヶ月に 2,3 回くらい突然シャットダウンし始めたので戻したというのはあった。 HDD の寿命に達した時の動作は未評価だけどハード面、ソフト面ともに UGREEN は高水準のクオリティで満足している。
NAS を導入した理由としては、簡単に言えば現在のサブスク全般はデータ所有権やデータ二次利用権などがサブスク事業者側に傾きすぎているという力関係の不均衡さから来る違和感が以前からあり、データを主体的に所有したいという意識はあったのだけどいまいち適当なソリューションが見つからずクラウドストレージでお茶を濁していたところにこの UGREEN の黒船 NAS が現れた、という理由が大きい。
NAS を導入したことで大きく変わったのはサブスクに対する意識でデータ主権、データ所有権の意識が変わった。 そういえば以前は普通にデータを所有していたよなというのを久々に思い出した。 JellyfinやNavidrome, Immich, HomeAssistant, Backrest, Rustdeck, Lyrion Music Server, etc…などのセルフホストアプリ群をTailscale内で完結するプライベートなサービスとして NAS でホスティングし完全に自分だけのサービスとして使っている。 Tailscale や Docker のおかげでセルフホスティングに対するハードルは劇的に下がり、docker-compose.yml をコピペしてラベルを貼るだけで HTTPS で暗号化され、VPN で自宅外からもセキュアに接続出来るプライベートクラウドが出来る。
図: Ugreen NAS 上の Docker アプリ
またこのデータは所有しないでいい、所有するべきでない、これは所有したい、所有しなければいけない、という切り分けが以前より明確になったと思う。
所有しないでいいもの、所有するべきでないものはサブスクにリスクを移転し、所有したい、所有しなければいけないものは自身で所有するよう意識して切り分けるようになり、その過程でサブスクの断捨離も進み、これだけは自分に必要、これは必要ないという切り分けも進んだ。
2010 年代のクラウドの隆盛で長いことクラウドに依存しきっていたが、これだけは主体的に持っていなければいけない、コントロール出来なければいけないというようなデータへの意識を変えるきっかけになったと思う。
副次的な効果でメディアの視聴スタイルがサブスク中心からレンタルや購入も活用するようになったことで鑑賞の幅が広がった。 一度 NAS にライブラリとして取り込んでしまえば本質的な意味でデータへの権利を有しているので、視聴タイミングを自由に選べるようになった、つまりサブスクが「見させたい」作品をサブスク側が「見させたい」タイミングで見るのではなく、自分が本当に見たい作品を自分が見たいタイミングで見る、という選択肢も取れるようになった。
何か作品を体験するというのもつくづくタイミングだと思っていて、どんなに良い音楽や映画でも自分が必要としてるタイミングでないと、作品に入り込めなかったり理解に苦しんだりする。 逆に昔理解出来なかった音楽や映画が時間を置いたり適切なタイミングで鑑賞すると驚くほど作品に入り込めてよい音楽体験や映画体験になるというのもしばしばあるので、視聴の機会をコントロール出来る権利というのはやはり価値があると思っている。
Fiio 製品
大分前にBTA30という Fiio の Bluetooth トランスミッタを買ってから Fiio 製品には信頼を置いていたので今年はかなり Fiio 製品を買い増した。 どれもよかったのだけど特に良かったやつ。
DM13 BT

この CD プレイヤーは特に印象に残っていて、2025 年における音楽を聞くライフスタイルを大きく変えた。
というのは昔買った CD を引っ張り出したり、CD を新しく買ったり、CD をレンタルしてエンコードして NAS にデータを入れ Navidrome に取り込んでストリーミングしたりと、ただサブスクのリコメンドやプレイリストを聴くだけでない聴取スタイルに久々に戻ったという意味で影響が大きかった。
聞くジャンルにも影響を与えられて、CD が現役で今も多くリリースされているクラシックをジャンルとしてよく聞くようになった。 放っておくとベートーヴェン交響曲全集 5 枚を延々とループしている。
その物理的制限から必然的に 1 枚のアルバムに長時間向き合わざるを得ないのだけど、1 枚のアルバムへ深く向き合うという音楽体験の良さも再認識した。 同じ曲を何度も何度も聴くことで作品理解が深まりサブスクで新曲をザッピングしている時とはまた違う満足感を得られるのだ。
サブスクも新曲チェックなどのために依然使っているけど、音楽への向き合い方に濃淡がついたなと思う。
CP13

これも影響が大きく音楽視聴のライフスタイルを変えた。 以前からカセットはちょいちょい集めていてカセットリリースを適当なカセットプレーヤーで聞いていたものの、いまいち満足出来る品質のカセットプレーヤーがなかった。 音楽視聴体験はどういうプレーヤーで再生するかというのも含まれていると思っていて、プレーヤーがまとう雰囲気や手触り感なども音楽体験に含まれると思っている。
バブル時代のいわゆるバブルコンポや iPod、Sony ウォークマンで音楽を聴くと、聴いている音楽自体にも何か魔法がかけられた感じがするけど、あれもプレイヤーの雰囲気というのも多分にあると思っている。
CP13 にもそのようないいプレイヤーの雰囲気があり、とりあえずカセットリリースがあったら入手してこれで聴くという選択肢を取りやすくなった。 実際このシンプルな外観だが中の DAC は今まで Fiio が培ってきた DAC 技術が使われているので出音もとてもいい。
カセットで聴く音楽体験というのも CD ともヴァイナルともまた違った感触を持っていて、独特の気軽さや手作り感、ガレージ感、実験性があって他では得られない体験なので気に入っている。
Fiio BTR17

以下の Fiio FT1 などと共に使用している。 BTA30 から LDAC で Bluetooth で飛ばして聞いたりする。 あと単純にポータブル DAC としても使えるのでスマホに繋いで有線イヤホンで聞いたりしている。
Fiio FT1

Fiio のミドル価格帯は目を見張るものがあるのだけどこれもとてもよかった。 ビルドクオリティは価格なりで結構チープだが音質は HD 6XX と遜色ない実力がありちゃんとしたヘッドホンアンプを使うと驚くほどよく鳴らしてくれる。
WH-1000XM6

Drop で買った WH-1000XM3 をボロボロになるまで使い倒していたのだけど、右側から高いピッチのノイズが定期的に出るようになったので、いい加減腹を決めて買い替えた。
ノイキャン性能は文句なしで WH-1000XM3 より大幅に上がっていた。 純正の付属イヤーパッドはかなり蒸れやすくしばらく使うと汗染みがついてしまったのでWicked Cushion のイヤーパッドに替えた。 使用頻度で言えば最も多く間違いなくデイリードライバーなので買ってよかった。
まとめ
買ってよかったもの
- Neo65 Core Plus
- Ugreen DXP4800Plus
- Fiio DM13 BT
- FIio CP13
- Fiio BTR17
- Fiio FT1
- WH-1000XM6
ベストを選ぶとしたら Ugreen DXP4800Plus で、ホームサーバとしても使える NAS を買うことでセルフホスティングアプリに対する意識が変わり、自分でもセルフホスト出来る書籍ビューワを作るなどプラス面の影響が大きかったなと思う。 ただサービスを増やした結果やや DXP4800 Plus では力不足なところも分かってきて(iGPU しかハードウェアエンコードに使用出来るリソースがないので動画のトランスコードやサムネイル抽出等画像処理系で時間がかかる。また空き PCIe スロットや USB4 スロットなど拡張ポイントがない)次はハードウェアエンコードでも拡張性のある NAS にしたい。